米国・カリフォルニア州サンフランシスコにあるTwitter社Photo:David Odisho/gettyimages

 イーロン・マスク氏はツイッターでの最初の1週間、何十年にもわたり経営の第一人者たちが示してきたアドバイスの多くを無視してきた。

 440億ドル(約6兆4500億円)でのツイッター買収を完了させてから数日のうちに、マスク氏は急速な改革に着手。相談役や最高財務責任者(CFO)、最高経営責任者(CEO)など、同社の幹部を解雇した。また、大規模なレイオフを実施し、4日には従業員の約半数の解雇も明らかにした。この間、マスク氏は新製品のアイデアを出し、社内の管理職研修をあざ笑い、減収を公にし、他にも変化が起こる可能性をほのめかした。

 経営者や企業顧問は、マスク氏のこうした迅速な行動について、多くの新しいリーダーが最初に取る行動とは対照的だと指摘する。多くの場合、最初の90日間は、戦略の転換に着手する前に従業員と会い、懸念に耳を傾け、会社の製品をどのように改善するかを検証するのに使われるという。