起業家イーロン・マスク氏は米ツイッターをスタートアップ企業のように扱っている。スタートアップ企業の問題点は、その大半が失敗に終わることだ。マスク氏はIT(情報技術)スタートアップ企業にありがちなやり方で、ツイッターに非常に多くの変更を急ピッチで導入したか、もしくは導入すると約束した。会社がまだ小さく、投資家の資金を燃焼し続けている場合、これは大いに理にかなっている。このお決まりの戦術にマスク氏ほど精通したIT業界の経営者はほとんどいない。自らが指揮したり、創業に関わったりした企業(宇宙開発ベンチャーのスペースXや電気自動車大手テスラ、電子決済サービスのペイパルなど)の時価総額の合計でマスク氏は他の起業家の追随を許さないほどだ。