米中間選挙を控え、共和党が黒人・ラティーノ(中南米)系の有権者の間で支持を広げていることが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の世論調査から分かった。これまで民主党の支持基盤だった層に共和党が切り込んでいる兆候が鮮明となっている。WSJが10月下旬に行った調査では、共和党候補を支持すると回答した黒人有権者は前回8月と同じ約17%だった。これに対し、実際に選挙で投票した有権者を追跡した大規模な調査「APボートキャスト」によると、2020年の大統領選でドナルド・トランプ前大統領に投票した黒人有権者は8%、18年の中間選挙で共和党候補者を支持した割合も8%で、過去の選挙と比べると、共和党が著しく支持を伸ばしたことがうかがえる。