ジョン・ケリー米大統領特使(気候変動問題担当)は、新たな炭素クレジット関連プログラムを提案する。プログラムの目的は、途上国の化石燃料使用を削減するために富裕国の政府や企業による資金提供を強化することだという。インタビューに応じたケリー氏は、9日に第27回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP27)でプログラムを提案する考えだと述べた。プログラムの規模や構造に関しては、他国の代表団と現在も協議を続けているという。事情に詳しい米政府当局者によれば、プログラムは発展途上国・地域が炭鉱や石炭火力発電所などの化石燃料エネルギー源を停止した際のクレジット販売能力を高めるというもの。これにより数百億ドルの資金調達が可能になるという。