暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXの幹部と関連会社アラメダ・リサーチの最高経営責任者(CEO)は、FTXが顧客の資金をアラメダに融資し債務履行を支援していたことを知っていた。関係筋が明らかにした。アラメダの問題は、サム・バンクマンフリード氏が設立したFTXの経営破綻につながった。アラメダは投資会社で、これも同氏が設立・保有している。関係筋によると、仮想通貨ヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタル(3AC)が6月に経営破綻し、ボイジャー・デジタルなど仮想通貨ブローカーに損失をもたらしたことを受け、アラメダは貸し手からの相次ぐ要求に直面した。香港時間9日のビデオ会議について知る関係者によると、アラメダのキャロライン・エリソンCEOは従業員との会議で、自身とバンクマンフリード氏、およびFTX幹部のニシャド・シン氏とゲイリー・ワン氏が、顧客資金をアラメダに送る決定を知っていたと述べた。