中国企業が世界中の海運拠点への出資を拡大し、地政学上の緊張が高まる中、中国の外国港湾投資をめぐり安全保障上の懸念が高まっている。  中国企業は近年、外国の港湾に対する投資を拡大しており、現在では、ベルギー、イスラエル、スペイン、スリランカ、アラブ首長国連邦(UAE)などで主要なコンテナターミナルを運営している。米海軍大学のアイザック・B・カードン氏とインディアナ大学のウェンディ・リュータート氏の調査によると、中国企業と香港を拠点とする企業は合わせて95カ所の外国港湾で、ターミナルのリース契約に参加したり、権益を保有したりしているという。