――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  投資家がインフレを重視するのは至極当然だ。その点では先週、物価上昇率が予想を下回るという朗報がついにもたらされた。その結果、株価と債券価格は大幅高となった。問題は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ幅が縮小されるという見通しを市場が好感する中、企業利益がより大きなリスクになりつつあることだ。  ウォール街のアナリストらは、景気後退(リセッション)期以外では異例のペースで企業利益予想を引き下げている。そしてまだ楽観的なようだ。