ジョー・バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は14日、インドネシアのバリ島で会談した。ウクライナにおけるいかなる核兵器の使用にも共同で反対する立場を示したほか、気候変動や食糧安全保障などさまざまな分野で定期的な対話を再開することで合意した。両国の関係悪化が新冷戦につながりかねないとの懸念が高まる中、関係の安定に努める姿勢をにじませた。バイデン氏と習氏は主要20カ国・地域(G20)首脳会議に先立ち、約3時間にわたって会談した。米ホワイトハウスによると、バイデン氏は中国による台湾への行動や人権問題について懸念を表明した。さらに、米国が今後も中国との競争を続ける姿勢を伝える一方、競争を対立に発展させるべきではないと改めて表明。両国が責任を持って競争を制御し、対話経路を維持する必要性を訴えた。