ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は14日、二重国籍を持つロシア国民を徴兵できるよう兵役規則を変更する法令に署名した。ウクライナへの侵攻を続ける中でロシア軍増強を図る狙いがあるとみられる。この法令では、1999年に導入された兵役規則を変更し、二重国籍保有者に加え、外国で永住権を持つロシア国民も徴兵できるようにする。これまでは、ロシア連邦の国籍保有者だけが徴兵対象だった。法令によると、個人が取り調べを受けていない、有罪判決を受けていないなどの条件を満たしていれば、国籍を問わず契約兵士となることができる。ロシア政府はウクライナとの戦争で劣勢に追い込まれ、犠牲者も増える中、兵力を増強しようとしている。米政府関係者は、ロシア軍は戦争開始以降、10万人の死傷者を出したと推計している。