ここで重要なのは、この依頼を引き受けるかどうかではありません。
 どのような理由で「引き受けるのか」「断るのか」ということです。

 一番いいのは、自分の気持ちに正直になって選択すること。
「友達のために引き受けよう」「やりたいから引き受けよう」「せっかく頼ってくれたのだから引き受けよう」「忙しいから断ろう」など、自分の気持ちに沿った行動ができれば後悔しません。

「嫌われないため」は後悔する

 反対に、後悔が残りやすいのが「嫌われないため」の選択。
「断ったら嫌われそうだから引き受けよう」「悪く思われるのが嫌だから引き受けよう」「うまくできないと迷惑をかけるから断ろう」など相手目線で行動すると後悔しやすいです。

 嫌われないために行動するのが、ダメなのではありません。
 大切な人を傷つけずにすんだり、誰かが笑顔になってくれたり、攻撃されずにすんだりと、それによって得られたものもたくさんあるはずですから。
 でも、得られたものより「傷つくことのほうが多い」と感じるのなら、そうまでして嫌われないために頑張らなくてもいいのかもしれませんね。

「私はどうしたいの?」と自分に聞いてみてください。
「私はこうしたいから」という理由で動くことがあってもいいのですよ。