欧米の「日本はCHIKAN文化」というイメージ
何かと可燃性の高い言動で知られるモデルの水原希子さんが、また炎上してしまった。
自身が出演したネット配信番組で、外国人女性が日本にやってきて痴漢被害が多いことを嘆いたところ、「痴漢って日本独特の文化だよね。他の国はないから」と水原さんが発言。これに対して、愛国心あふれる方たちから中心に「事実誤認」「不当に日本を貶めている」と袋叩きされているのだ。
確かに、「痴漢」は世界中にある犯罪だ。筆者もエジプトのバスで、混雑しているのをいいことに、女性をまさぐっている男性をいさめたことがある。ちなみに、この男性は注意をしても筆者の目をにらみ返して、悪びれることなく行為を続けていた。高校生の時、満員のJR総武線で注意した痴漢とまったく同じリアクションで、世界のどこにもこういう人がいるものだと驚いたものだ。
そういう意味では、確かに水原さんの発言は事実とは違うのだが、一方でそこまでボロカスに叩かれるほどのでまかせでもない。欧米ではかれこれ半世紀以上前から、水原さんのような「日本?ああ、CHIKAN文化のある国ね」という認識の人たちがいるのだ。
なぜかというと、文学作品や外国人の日本紀行文などで繰り返し、「日本のCHIKANは独特」というイメージが広まってしまっているからだ。