債券は今年、記録的な暴落に見舞われた。投資家はいま大きな問題に直面している。債券は来年、どうなるのだろうか?多くの投資家は、今年よりも悪くなることは到底ないだろうと考えているかもしれない。しかし、これは決して安全な賭けではない。市場には、債券が反転しない、あるいは少なくともプラスの領域に入るほど反転しないことを示唆する要因がいくつもある。債券が改善するはずだと投資家が考えるのは分かりやすい。今年の債券暴落は、極端なものとして歴史に残るだろう。バンガード米国長期政府債券インデックスファンドETF (VGLT)で判断すると、2日までの米長期債の下落率は24.8%だった。サンタクララ大学のエドワード・マッカリー名誉教授が管理するデータベースによると、仮に債券が現在の水準で年を越せば、その損失は1793年以降で突出して最悪のものとなる。