米政府はロシアのオリガルヒ(新興財閥)であるウラジーミル・ポターニン氏に制裁を科す構えだ。当局者の話で明らかになった。制裁措置は早ければ15日にも発表され、対象にはポターニン氏の妻や同氏が所有するヨットも含まれる見通しという。当局者によると、ポターニン氏が経営権を握る投資持ち株会社インテロスと、同社が今年フランスの金融大手ソシエテ・ジェネラルから買収したロスバンクも対象となるとみられる。一方で、ポターニン氏が大株主の非鉄金属大手ノリリスク・ニッケル(ノルニッケル)は制裁対象には含まれないもよう。同社はパラジウムと高純度ニッケル生産の世界大手で、ポターニン氏の個人資産の大半を占める。