人工知能(AI)の弱気派が3年の眠りから覚めつつある。AIを巡る熱狂は米株式相場を記録的な高値圏に押し上げた。懐疑派のトレーダーはいずれ調整局面に入るのは避けられないと感じ、そうなった時に利益を得る方法を探っている。あるヘッジファンドマネジャーは、米画像処理半導体(GPU)大手エヌビディアのチップ販売が減少した場合に備えている。別のマネジャーは、非公開企業である米オープンAIが上場後に失速することを見込み、相対取引で「逆張り(ショート)」を仕掛けている。AI覇権を争う米テック大手オラクルの株式を空売りする投資家もいる。さらに、アマゾン・ドット・コムやグーグル親会社アルファベットなど米テック大手が発行する社債の信用悪化に賭ける投資家もいる。テック各社はAIインフラ構築に多額の投資を行っている。弱気派は、価格急騰でショートスクイーズ(損切りの買い戻し)を迫られる可能性がより高い株式の空売りより、この方が安全だと考えている。