あけましておめでとうございます。2023年はどんな1年にしたいでしょうか。今年こそ「上司に悩まされた」「部下に悩まされた」「同僚やクライアントに苦しめられた」、そんな悩みから開放された1年にしたいものですよね。ビジネスパーソンの悩みの多くは人間関係に由来するもの。現在、この問題をはじめ、仕事にまつわる多くの悩みを圧倒的な説得力をもって解決することで人気なのが、プロデューサー・佐久間宣行さん初のビジネス書『佐久間宣行のずるい仕事術』だ。ここでは本書から佐久間氏が提唱する仕事術の一部をお届けする。2023年のスタートダッシュはこの本とともにはじめていこう。
期限を区切れば「無敵」になれる
仕事の先が見えない、つらい。
いまの会社にいつづけていいのかわからない。
もう、辞めるしかないのか……。
サラリーマンならだれだって、一度はこんな悩みを持つだろう。
実際、よくもらう相談だし、僕自身も通ってきた道だ。
会社を辞めるかどうか悩んだらどうするか。
僕がおすすめしているのは、期限を決めてゴールを設定し、そこまでは全力で努力してみるということだ。
迷わずアクセルを踏み込む
迷ったら「どうしよう」とブレーキペダルを踏むのではなく、ブレーキから足を離し、アクセルを踏み込んでみる。
期限を決めるのは、100%の力で打ち込むためだ。
いつまで走ればいいかわからないマラソンは、途中で力を抜いてしまう。
でも、ゴールまで5キロ、10キロとわかっていれば、ペース配分しつつ全力で走り抜けられる。
だからまずは、「いつまでに進退を決めるか」を決めるところからはじめてみよう。
必要なのは「自己分析」と「逆算」
「3年目までにあの仕事にアサインされなかったら諦めて異動願いを出す」
「あと1年この仕事をやっておもしろくなかったら辞める」
そんなふうにゴールを決めたら自己分析。
いまの自分はなにができ、なにができないのか能力やスキルを書き出してみる。
たとえば、
「既存のルート営業は強いが、新規の提案が弱い」
「企画は得意だが、社内で顔が売れていない」
というふうに。
それを踏まえて、どのスキルが伸びればやりたい仕事にアサインされるか、辞めても他社に行ける人材になれるかを逆算して考えよう。
決めたらあとは「全振り」するだけ
努力すると決めたら、その期間は仕事一本、全力投球するのがいい。
「これだけやってダメだったら仕方ない」と思えるくらい全振りする。
やりきってから進退を判断しないと、逃げた気持ちや後ろめたさが自分に残る。
その思いはきっと転職しても引きずるだろう。
出し惜しみをしてはいけない
ちなみにシビアな現実を言うと、スキルが身についていない状態で会社を辞めても、転職市場では評価してもらえない。
文字にすると当たり前だけど、「たいしたスキルも経験もないけど別の場所に身を置きたい」というのと、「こんなスキルや経験を持っているから次に駒を進めたい」では、評価がずいぶん違うのだ。
努力は出し惜しみせず、確信を持って次に進める。
タイムリミットが来るまでは、スーパーマリオの「スター」状態。
怖いものはなにもない。
「ダメだったらどうせ辞めるし」の気持ちで、人間関係のしがらみやノイズに惑わされず、走り抜けよう。
ちなみに僕も「ダメならどうせ辞めるし」と思っていた3年間は、苦しい仕事も歯をくいしばって結果を出した。それがいまの自分につながっている。
タイムリミットがあれば「無敵」になれる
期限を区切れば、腹もくくれる。
戦略だって真剣に立てられる。
逃げるヒマも、言い訳するヒマも、腐るヒマもない。
モヤモヤしたときこそ、明確なタイムリミットを設けて、具体的に努力しよう。
大丈夫、「仕事がつまらない」と絶望する前に、やれることは全然あるから。
※本書には、この他、2023年のあなたに寄り添う、多くの仕事術が収録されています