ストックピッカー(銘柄選択者)にようやく好機が訪れた。
ゴールドマン・サックス・グループの分析によると、今年(11月16日まで)はアクティブ運用の大型株投信のうち、ベンチマークを上回るパフォーマンスを上げている投信の割合は約55%となっている。このまま行けば、71%を記録した2007年以来の高さとなる。
2008年の金融危機後の10年間は、大型ハイテク株の驚異的な上昇によって主要株価指数が最高値を数十回更新する強気相場となり、ストックピッカーは苦戦を強いられた。
アップル、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフトなどの株式は巨大になり、時価総額加重平均で算出されるS&P500種指数の構成銘柄の中で大きな地位を占めるようになった。投資家はインデックス連動型のパッシブ投資に資金を投じ、これらの株式が大きく値上がりする中、簡単に利益を手にすることができた。こうした状況にアクティブ運用ファンドのストックピッカーはなかなか太刀打ちできなかった。
その後、状況は変わった。