「快眠習慣」で仕事の効率が上がる!寝起きにやってはいけないことは?睡眠の質を高めるには「思考整理ノート」が有効だ。思考を言語化して書き出すことで、頭の中を整理し、脳をクリアにすることができる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

おすすめポイント

 睡眠に一切悩みがない人は少ないだろう。ストレス社会を生きるビジネスパーソンは、多かれ少なかれ睡眠に悩みを抱えているはずだ。

 睡眠の質の低下はパフォーマンスの低下に直結する。本書『パフォーマンスを劇的に変える! 快眠習慣』によれば、睡眠の質が低下すると、判断力や思考力、集中力が低下したり、やる気が出なかったり、気分が落ち込んだりするのだという。自分の本来のパフォーマンスをフルに発揮するためにも、良質な眠りは欠かせない。

『パフォーマンスを劇的に変える! 快眠習慣』書影『パフォーマンスを劇的に変える! 快眠習慣』 松本美栄著 自由国民社刊 1650円(税込)

 しかし、そういわれてすぐに快眠できれば苦労はしない。わかっていても眠れないから苦労しているのである。そんなときに手に取ってほしいのが本書だ。

 本書では、良質な睡眠のために必要なテクニックを紹介している。著者によれば、快眠には毎日の継続が欠かせないのだという。したがって、本書では「続けやすさ」に注目し、毎日の習慣にしやすいものだけを厳選している。

 特に注目したいのは、精神的なケアに力を入れていることだ。朝起きてすぐにワクワクできることをイメージする「ビジョン瞑想」、頭の中のモヤモヤを書き出す「思考整理ノート」など、快眠とは直接関係なさそうに思えるテクニックが登場する。しかし、こうした習慣で精神的なストレスを軽減し、脳の負担を減らしてこそ、眠りが深くなるのだという。

 ぼんやりとした身体の不調や気分の落ち込みに悩んでいる人は、本書を参考に、日々の睡眠を見直してみてはいかがだろうか。(千葉佳奈美)