マインド・リセット写真はイメージです Photo:PIXTA

他人に嫌われまいと気をつかいすぎて疲れ果ててしまう人が、特に若い世代に少なくないようだ。フリーのインタビュアーとして、経営者や起業家、メダリストなど各界のトップランナー3000人超に取材してきた上阪徹氏が、新著『マインド・リセット』からの一部抜粋により、人間関係を気にしすぎない生き方について説く。

みんなに好かれようとして
疲れ果ててしまう

 若い人にインタビューをしていて、悩みを吐露されたことがありました。人間関係が苦手で、みんなとうまくやれない。自分の何がいけないのか、わからない……。

 聞いていて気づいたことは、周りにいるみんなに好かれようとしていたことです。それがうまくいかなくて、疲れ果ててしまっていたのです。

 しかし、人にはそれぞれ傾向というものがあります。趣味も嗜好もまるで違います。合う人もいて、合わない人もいるのは当然だと思うのです。

 だから、まず認めなければならないのは、「みんなに好かれるなんて無理」ということ。そんなことを目指すべきではないということです。