四半世紀以上、ハウスキーピングやおもてなしを自宅サロンやセミナー、著書などで紹介してきたマダム市川。限りある残された時間をいかに愉しく生きていくかを考えていくうちに、これは限りあるスペースをいかに快適に愉しく使っていくか、というハウスキーピングの永遠のテーマと同じなのだということに気がついたといいます。『整えたいのは家と人生 実は夫もね…』(青春出版社)から、熟年世代が品よくさりげなく、ポジティブに毎日を愉しむコツを紹介します。
片付けとは未来や過去に片を付けること
家の中が片付かない理由は千差万別。
収納場所が少ない、家が狭い、まだ子どもや孫が小さいなど様々です。
それらの問題が解決すれば家は片付くのかと言うと、実はそうはいきません。
それは片付かない本当の理由は別にあるからなのです。片付いていないお宅に共通するのは、「今にフォーカスして生活していない」ということです。
今はもう使っていない、その存在すら忘れていたモノに、そのうち使うかもしれないと処分できずにとっている【未来に軸を置いている】、思い出の品とお別れするのも忍びないと、捨てずにとっている【過去に軸を置いている】、など、どれも【今】を基準にしていません。