多忙な年末年始はお互いを熟知したはずの中年・熟年夫婦であっても、子どもや孫、来客への対応を含め、何かと忙しく、衝突しがちなもの。そこで、年末年始を平和で円満に過ごすためのトリセツを書いてみた。(家族問題評論家・エッセイスト 宮本まき子)
(※筆者注)このトリセツは年末年始の限定利用で、全員に当てはまるわけではありません。もし不具合やバグが生じましたら、正月終了後に再起動を試みてください。
「猫の手」より劣る亭主は
実家に里帰りを
アタマも人柄も悪くないけれど、融通がきかず、自己チューで、家事力ゼロで妻に丸投げという、かの国の「小皇帝」かガラパゴス的な夫がこの国にも一定数いる。正月だからといって別人のように心を入れ替える可能性はほぼないので、足手まといになる前に実家に送り込んでしまおう。
たいがい面倒見がよすぎる母親がいて、夫は居心地良く満足。姑はブツクサ言いながらも久しぶりの愛息とのランデブーを享受。妻は思う存分羽をのばせて…と、みんなでハッピーが実現できる。
「お世話になります」の電話と、実費払いを兼ねての「お年玉」を夫に持たせるのもお忘れなく。昔は猫を他所にあげるときは鰹(かつお)節をつけたそうだから。