成人年齢の引き下げに伴い、18~20歳までが「新成人」とカウントされる本年。成人の日は例年通り、各地で新成人の姿が話題となった。(フリーライター 鎌田和歌)
「成人式」「二十歳の集い」
自治体も割れた今年の成人式
成人年齢が18歳に引き下げられてから初となった今年の「成人の日」。毎年、地元の成人が集まる催しを行ってきた各自治体では、これまで通り20歳を対象として名称を「二十歳の集い」に変更する自治体が多かったと報道されている。一部では、18歳向けの式典を行い、移行期間に伴う措置を取った自治体もあるようだ。
本来であれば「成人の日」なのだから成人年齢=18歳が定着した頃合いを見て、式典も18歳対象にしていくのが望ましいのかもしれないが、その場合、大学受験の直前と重なることへの懸念が出ているのだという。
「成人の日」は1999年までは1月15日だった。ハッピーマンデー制度によって1月の第2月曜日に移行されたが、この措置によって地方出身者が地元で冬休みを利用して成人式に出席しやすくなったとも言われている。一方、この移行が、イベント化への拍車をかけたようにも見える。「自分の若い頃は成人の日なんて限られた人しか祝っていなかった」とボヤきたくなる中高年もいるかもしれない。
毎年、成人式の様子が報じられると、地方の成人式の様子や、商業化し過ぎていることの功罪、新成人に向けての有名人のコラムなどが話題になる。今年はどうだっただろうか。