それは、成長させることではなく、なるべく早く、そして小さくてもいいので成功体験を積ませることである。

「成長」という言葉はさまざまな視点があるが、成長=「できることが増える」と定義した場合、新しく入った人であれば何をやってもその部署で「できることが増える」ことになる。つまり成長になるわけだが、仕事の本質は成長することではない。与えられたミッションの達成であり、もっとわかりやすく言えば「結果を出す」ことである。

 どんなに希望に満ちて新しい環境に飛び込んできても、長く結果が出なければ辞めたくなる。どんなに希望していた仕事だとしても、6カ月間何も結果が出なければどんな人でもモチベーションは下がる。実際は、できることは増えている、つまり成長しているのだが、それでも結果が出なければ周囲から認められにくいし、本人も焦る。自信もなくすだろう。

 だからこそ、なるべく早い段階で目標を達成することを経験させる、つまり成功体験を積ませることに集中すべきなのだ。

 もっと言えば、結果の出し方を教える、結果を出すサポートをしてあげることこそが同僚、先輩、上司のやるべきことである。

 結果というのは出した人しか出し方はわからない。逆に言えば結果の出し方がわかれば、次からは同じことを自分一人でできるようになるはずだ。これがわからない人はずっと運と環境に頼って、結果が出たり出なかったりを繰り返す。

 初めての仕事、初めての部署、初めての会社だからこそ、どうやったら結果を出せるか?をどれだけ早く身に付けられるかで、その人のビジネスパーソンとしての過ごし方は大きく変わる可能性が高い。

 だからこそ、新入社員を受け入れる人は結果の出し方を教えられなければならないし、結果を出すことにフォーカスしてサポートすべきなのだ。

最悪なのは
「お手並み拝見」というスタンス

 逆に一番やってはいけないことは、「お手並み拝見」といった態度を取ることである。特に、社内で評判の良い人が異動してきたり、前職までの経験豊富な人が転職してきたりする場合などで起こりがちだ。

「どんなもんかお手並み拝見」とばかりにやるべきサポートをせずに、その人の実力を見極めようとする態度だ。