仕事ができる人が、実は「なかなか結論を出さない」納得の理由Photo:PIXTA

優秀な人ほど「すぐに結論を出さない」と筆者は感じている。それはなぜか。課題に直面したときの解決策の出し方について例を挙げながら、その理由を説明しよう。(キャスター取締役 石倉秀明)

仕事ができる人ほど
すぐに結論を出さない

 いろいろなタイプの人と仕事をしてきたが、いきなり結論を出してくる人で優秀だと思う人はいなかった。

 これは、よくある「結論から話せ」といったコミュニケーションの話ではない。

 何かの取り組みをする際に、いきなり施策案を出してきたり、アイデアを出してきたり、さらには細かい数字の話をしてくる人のことだ。

 こういったタイプの思考をする人の多くは、本質的な課題や取り組むべき問題をしっかり特定できていない。ゆえに、その施策をやっても効果がなかったり、本質的な課題を解決できなかったりするのだ。

 例えば、営業の受注率が落ちているとする。

 仕事ができない人は、いきなり受注率を上げるための施策を提案する。ロープレをしよう、値引きをしよう、資料を変えようなどである。残念ながら、それをやっても課題は解決しない。

 なぜなら、受注率が落ちるというのは「課題」ではなく、あくまで「事象」にすぎないからだ。先に挙げた施策は、課題に対して打ち手を出しているように見えるが、事象に反応しているだけにすぎない。

 仕事ができる人は、初動が違う。