ケン・グリフィン氏Photo:Bloomberg/gettyimages

 近頃のヘッジファンドは大きい方が良いようだ。

 ファンド規模の大小でパフォーマンスを比較すると、2018年以降で初めて、大きいファンドが小さいファンドをアウトパフォームした。その証拠に、米調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)が集計するヘッジファンド総合指数(ファンド数で単純平均)は2022年にマイナス4.25%となったのに対し、より大きなヘッジファンドにウエートを加える資産加重複合指数はプラス0.97%となった。

 変化したのは大型ファンドによるパフォーマンスの方だ。例えば2021年には、資産加重複合指数がプラス7.39%だったのに対し、総合指数はそれを上回る10.16%をつけた。2020年は、資産加重複合指数がプラス2.19%にとどまったのに対し、総合指数はプラス11.83%となった。