米マイクロソフトは、より少ない人数でより多くの仕事をこなすつもりなのかもしれない。一方、投資家は同社にはるかに高い期待を寄せている。2022年10-12月期(第2四半期)決算発表を24日に控えるマイクロソフトは、PC市場の低迷や企業向けソフトウエア市場の減速に加え、以前は絶好調だったクラウドコンピューティングサービス事業でも先行き不透明な需要に直面している。マイクロソフトが3カ月前に示した同期の弱い業績予想は、投資家に早くから警告を発した。さらに同社が大手IT(情報技術)企業で相次ぐ人員削減に追随する計画を打ち出したことで、それを裏づける格好となった。「われわれはより少ない人数でより多くのことをなさなければならないだろう」。先週、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)はそう述べた。1万人規模の人員削減計画を発表する直前だった。