米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は23日、同社を非公開化するとした2018年のツイートを巡る訴訟で証言した。この非公開化案を打ち出した際に、サウジアラビア政府系ファンドの融資と米宇宙開発ベンチャー、スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)の保有株によって実行する資金は十分あったと語った。この訴訟は、同氏の非公開化ツイートで損失を被ったとして投資家らが提起したもの。マスク氏は前週末20日に続く2日目の証言で「スペースX株だけでも資金は確保したと思った」と語った。マスク氏は非公開化案を打ち出す1週間前に当たる18年7月下旬にサウジ政府系ファンドの代表者らと会談していた。マスク氏は、この会合では非公開化の具体的な価格条件を協議せず契約も交わさなかったが、「決まった」と考えてその場を後にしたと証言した。