スイスの山岳リゾート、ダボスに集まる世界の金融エリートたちの雰囲気は、投資の指標として役に立つことが多い。彼らがどう感じていようと、その逆をやればいいのだ。今年はそうでもない。ダボス会議(世界経済フォーラム年次総会、20日閉幕)に集まったバンカーや経営者、政治家たちは楽観的になってはいたが、それは数カ月前の悲観的な気分と比較してのことだ。市場と同じように彼らも少しは上を向いているが、1年前の今頃と比べればまだ沈んでいる。また、投資家を悩ませているのと同じ不確実性に戸惑っている。「相対的には楽観的だが、ほっとしているというほうが近いだろう。大惨事になるはずだったのが、軽いリセッション(景気後退)にとどまるかもしれないという」。経営コンサルティング会社アリックスパートナーズのステファノ・アベルサ氏はこう述べた。
究極の逆張り指標、今年は当てにできるか
ダボス会議のムードは改善したが、2つの懸念材料が残っている
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