米ワシントンではこのところ、正直に語ることが規定の方針ではない。このため、台湾を巡り、2年以内に米中の間で戦争が起きる可能性に備えるよう米軍司令官が部隊に告げた私的な警告が週末にリークされたことで、政治家やメディアは衝撃を受けた。想像してみてほしい。1人の戦士が自分の部隊に戦争の準備を整えよと伝えたのだ。
NBCニュースにリークされた内部のメモによると、マイケル・ミニハン空軍大将は指揮下の部隊に対し、「自分が間違っていることを願う。私の直感では、われわれは2025年に戦うことになると思う」と述べた。ミニハン氏は、空中給油作戦を行う米空軍航空機動司令部の司令官を務める。同氏はメモの中で、ユーラシア大陸東岸沖の「第1列島線で戦い、勝利する準備ができている」ことを望むと述べた。また、訓練では予測されるリスクをもっと考慮に入れることを求めた。