2軍以下の平均年俸は850万円だが
1軍の平均年俸は1億円

 プロ野球選手が出演するバラエティ番組では、彼らが乗り回している高級外車や、身につけている腕時計の値段などを紹介するのが定番で、我々視聴者からすると、その生活は非常に華やかに思えます。実際、プロ野球選手になることができたら、トータルでいくら稼ぐことができるのでしょうか。

2022年度のNPB推定年俸ランキング2022年度のNPB推定年俸ランキング。田中将大クラスになると年俸9億円に上る。 拡大画像表示

 2022年に日本プロ野球選手会が発表したデータによると、NPB選手(外国人除く)の平均年俸は約4300万円。しかし、この数値は高額年俸を受け取る一部のスター選手によって引き上げられたもので、2軍以下の選手に絞ると、平均年俸は約850万円に下がります。一見華やかに思える球界ですが、選手たちも格差に直面しているのです。

NPB選手の年俸あれこれNPB選手の年俸をみると、億超えプレーヤーはわずか10人に1人。育成選手の場合は年俸240万円程度だ。 拡大画像表示

 プロ野球選手の収入源は年俸だけではありません。MLBの大谷翔平選手なら、スポンサー契約料だけで24億円以上の収入があると言われています。NPBでも人気のある選手なら、自分のグッズ売上の何割かがロイヤリティとして入ってきますし、テレビや雑誌などのメディアからオファーを受ければ、相応のギャランティを得られます。ですが、これも一部のスター選手に限った話で、選手間の収入格差を広げる要因にもなっています。

NPBとMLBの年俸比較NPB(日本)とMLB(アメリカ)の平均年俸格差は約5億円ほど。 拡大画像表示