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異なる時代背景や価値観のもとで生きる「イマドキ」部下を成長させるには、まず上司が変わるべきだ。イマドキ部下が責任感を持って仕事を進め、彼らの目標達成へのプロセスや結果を適正に評価するためのテクニックについて、福山敦士著『イマドキ部下を伸ばす7つの技術――イマドキ部下を導くにはイマドキ上司になるのみ』(あさ出版)を抜粋し、ひもといていく。
できるだけ早く
部下の本音を聞き出す
部下には常に、「本当はどう思っているのかを聞く」ことが大切です。
いつでも、どんなときでも、部下の本音を引き出せる“コミュニケーションの下地”を日頃からつくっておき、いざというときに本音をきちんと引き出せようにしておきましょう。
その際に重要なのは、スピードです。
そもそも、すべての上司・部下が信頼関係を100%構築できるとは限りません。心からの信頼関係を結べていない部下に対しては、結論が合っているかどうかよりも、可能な限り迅速に結論を導き出すことが大切です。
本音を聞き出そうとしたとき、部下があなたに忖度してしまったり、変に気を遣ったりしてしまうと、いつまで経っても真意を引き出せません。
そこで、それらの気遣いはある程度、無視してもいいよという意思表示を上司側がしておくのがポイントです。
こうした対応は、相手が本音で話せるようにするための「地ならし」です。
その上で、何かあったときにその場で「本当はどう思っているの?」(距離感によっては、「ぶっちゃけどう思う?」と聞いても良いでしょう)と聞き、「本当はこう思っています」という証言をとれれば、それがお互いの合意形成となります。
また、先にこちらから本音を聞いておくことが、納得しながら仕事を進めていくためにも重要と言えるでしょう。
ただし、口数が少ないとしても、何か不満があるというわけではありません。意外と何も考えていない(興味、関心が薄い)というケースもあります。
部下の「後出しカード」をなくす
大切なのは、最終的に部下が自ら「頑張ります!」と宣言し、それに対して会社も応えるというスタンスをとることです。
普段の仕事においても、「この業務について率直にどう思う?」などと聞き、「この仕事はやりたくないです」「これも僕がやるんですか?」という本音を引き出すことで、そこからさらに「どうして、そう思うの?」と突っ込むことができます。
「だって、あの先輩が暇そうにしているじゃないですか」「彼にやらせればいいじゃないですか」などと答えたら、「実は、あの人はこういう仕事をしているんだよ」「君の見えていないところで他の責任を背負っているよ」と、丁寧に説明します。
話を聞いても、最初から本音を話さない場合もあるため、意識して本音を聞き出す必要があります。
何を言っても組織が変わらないと何度も会社の愚痴を言う人がいますが、そんな部下に対しては、上司である自分が経営陣に提言して、現実を変えるということを示すようにしましょう。
上司がきちんとエクスキューズしてあげることで、無理に議論が繰り広げられることなく、「これは僕の仕事なので僕がやります」と宣言してもらえるのです。
その結果、「やれと言われたからやりますけど……」という中途半端な状態で始めて、後から「本当はやりたくなかったんですよね」などと、後出しの不満が噴出する事態を回避できます。
つまり、後出しカードを出せなくするのです。
またこうすることで、発言に責任を持たせることもできます。
Point:本音を引き出すにはこちらから本音で話す。
「高さ」と「期間」の目標設定が
正しい評価につながる
部下を適切に評価することは、大きな信頼へとつながります。
「君はすごいね!」「おめでとう!」などと、その場の雰囲気で伝えるだけではなく、部下の行為に対して具体的な言葉で正しく評価してあげることが大事です。
それが、「あなたをちゃんと見ていますよ」「評価していますよ」と伝えることになり、部下は「自分が認められている」と安心して頑張ることができるからです。
では、どうすれば部下を正しく評価することができるのでしょうか。
正しい評価をするには、適切な目標設定が重要です。達成できない目標を設定してしまうと、部下は混乱し、悪い状況を招いてしまいかねません。
よくあるのが、「昨年度の売上が10億円なのに、なんで今年の目標が20億円なの?」などと、無理な目標設定になっている状態です。
やる気を失ってしまってもおかしくありません。
また、達成できなかったときに部下自身の責任ではないと判断してしまいます。それではせっかくの経験が身につきません。こうした事態にならないようにする必要があります。







