【YouTube74万人、Twitter60万人、Instagram20万人】今どきのママパパに圧倒的に支持されているカリスマ保育士・てぃ先生の子育てアドバイス本第3弾『子どもにもっと伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てのみんなの悩み、お助け中!』ができました!
テレビやSNSで大人気、今どきのママパパに圧倒的に支持されている現役保育士・てぃ先生。そんなてぃ先生のSNSには、毎日膨大な数の悩みや相談が届くといいます。
本連載では、そんなママパパたちに向けて、正論だけではない、すぐに使えるリアルな回答をお伝えしていきます。(2023年2月13日にタイトルを修正しました)
【みんなの悩み】
「鬼来るよ」は使ってもいいですか?
「はやく寝ないとおばけ来るよ」「そんな悪い子は鬼が連れていっちゃうよ」というしつけはNG?
【てぃ先生の答え】
気持ちはわかりますが避けましょう。理由は2つあります
「おばけが来るよ」とか「鬼に言っちゃうよ」っていう言葉をしつけとして使っているご家庭は少なくないと思います。鬼から電話が来るアプリも大人気ですよね。
高い効果と即効性があるのでママパパはラクですが、この方法は、2つの理由から僕は絶対におすすめしません。
子どもが親に不信感を抱く
ママパパが「おばけ来るよ」「鬼に言っちゃうよ」と言うことは、子どもにとっては、鬼などの怖い存在から守ってくれるはずのママパパが、その怖い存在と通じている、仲がいいということになってしまいます。
ママパパに対して不信感を抱いたり、本来安心できるはずのおうちが、安心な場所でなくなってしまうわけです。
子どもが、一緒に生活する人や家に安心・安全を感じられないと、生活するうえで緊張をしいられ、自己肯定感や親との信頼関係など、人間性を育むうえでマイナスの影響が出てくる可能性があります。
恐怖による支配は、エスカレートしていく
もうひとつの理由は、鬼やおばけ、あるいは大声で怒鳴ったり、「おもちゃ捨てちゃうよ」といった脅しによるしつけは、子どもを恐怖で支配しているということなので、その恐怖があるあいだしか効かない、ということです。
恐怖で支配するのは子どもが言うことを聞いてくれやすいので親としてはつい使いがちなのですが、使い続けていると、子どもは「鬼なんか来ないじゃん」とやがて気づきます。そうなるとこの手は使えなくなります。
そうなったとき、「恐怖での支配」に頼っていた親は、手を上げるとか、「最低な子だね」といった人格を否定するような言葉を使うなど、より強い恐怖による支配に頼らざるを得なくなります。
結局、鬼とかおばけなどを安易に使うしつけは、恐怖をエスカレートさせるという未来につながってしまうわけです。
以上の2つの理由で、僕は「鬼来るよ」は使わないほうがいいと考えています。
「じゃあどうしたらいいの?」とお困りの方は、この本や前作、前々作の僕の書籍にいろんな方法が載っていますから、合いそうなものを試してみてください。
本原稿は、てぃ先生著『子どもにもっと伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てのみんなの悩み、お助け中!』からの抜粋です。この本では、子育てがラクになって、親子とも幸せになるテクニックを紹介しています。(次回へ続く)