ウォール街では今、最近の楽観ムードが米経済にどれだけ影響を与えるかに注目が集まっている。  景気が大きく落ち込まなくてもインフレの減速は継続可能との期待に後押しされ、S&P500種指数は年初来で約7%高となっている。3日には強い米雇用統計を受けて下落したが、それでもこれだけ上昇している。米国債価格も急上昇(利回りは急低下)し、指標となる10年債利回りは6日に3.63%へ低下した。昨年末は3.83%程度で終えていた。  だが、この上昇相場が不安を招いている。