お笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザーお笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザー Photo:JIJI

高校時代から全身赤色の服を
常用していたカズレーザー

 埼玉県北部に位置し、人口19万人強の熊谷市。熊谷高校は、県第二尋常中学校として1895年に開校した。現在に至るも男子のみの高校だ。「県北の雄」として、硬軟かつ多様性のある人物を送り出している。

 カズレーザーといえば、テレビやネットで今、売れっ子になっているタレントだ。赤い服に金髪がトレードマークで、クイズや情報系番組などでMCやコメンテーターとして毎日のように登場、企業CMでも引っ張りだこだ。カズレーザーの名前を前面に出した冠番組も放送されている。お笑い芸人で、「メイプル超合金」という名で男女のコンビを組んでいる。

 熊谷高校―同志社大商学部卒で、大学時代は喜劇研究会に所属していた。熊谷高校は「自由と自治」を校訓の一つに掲げている。だから制服がなく、高校1年生の時から舞台衣装そのままの全身赤色の服を常用していたという。

 カズレーザーはテレビ番組で、「インテリ芸人」として通っている。ただ同志社大卒は強調するが、熊谷高校OBであることはあまりしゃべらない。「それがちょっぴり寂しい」と、熊谷高校の同窓会の人たちは言っている。

 歌舞伎狂言作者だった宇野信夫、多くのテレビドラマに出演している俳優の相島一之、気鋭の映画監督・入江悠らもOBだ。

 メディア関連では、朝日新聞記者出身でテレビのキャスターをした江森陽弘がいた。

 毎日新聞記者だった佐藤健は独学で仏教を学び、臨済宗妙心寺派の僧侶になった。仏教関連のルポルタージュをよく書いた。図書館に「健さん文庫」が残されている。

 ジャーナリストの斎藤勉は産経新聞記者時代に、「ソ連、共産党独裁を放棄へ」のスクープで1990年に日本新聞協会賞を受賞した。

 大野治夫は、気象予報士だ。