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主力製品の乳がん治療薬「エンハーツ」の成功により、目下医薬品銘柄で時価総額（2月7日時点で約7兆9244億円）のトップを走る第一三共。同社が、1月31日に社長交代を発表した。新社長の座を射止めたのは、最優力候補ではなく“ダークホース”と目された人物。この社長人事が意味するものは何か。同社の今後の動向を占う。（ダイヤモンド編集部 野村聖子）
第一三共の新社長が
“ダークホース”と目されてきた理由
1月31日、製薬大手の第一三共が社長の交代を発表した。
現社長でCEO（最高経営責任者）の眞鍋淳氏に代わり、4月1日から同社の新社長となるのは、現CFO（最高財務責任者）の奥澤宏幸氏。奥澤氏は、社長候補の中ではいわば“ダークホース”とされてきたのだが、この社長人事がなぜ意外なのか。その理由は、奥澤氏の“出自”にある。
