コロナ禍の下で生産性が上昇したと
回答した英国企業の割合
コロナ禍は経済活動に不可逆的な変化をもたらした。特にリモートワークの普及は、柔軟な働き方の選択肢として定着する見込みで、コロナ後の経済の生産性上昇に大きく寄与するとの期待も高まる。
確かに英国の中央銀行のワーキングペーパーによると、英国企業へのサーベイで約3割の企業がコロナ禍の下で主にリモートワークの活用によって労働生産性が上昇したと回答した。
ただ、リモートワークへの転換が可能な職種や産業は高付加価値のサービス業などに限られる。サーベイでは7割の企業はコロナ禍でむしろ生産性が低下したと回答した。ソーシャルディスタンスやロックダウンで売り上げが伸び悩み、サプライチェーンの混乱など供給面の制約も足を引っ張った。