米大統領の外交政策が国益にかなう場合、われわれは大統領が所属する政党がどこであれ、その政策を支持したいと考えている。しかし、すべての問題を短期的な政治的利益のために利用しようとする現在の米政府の下では難しい。
その最新の例は、北米上空で行われた過去2週間の前例のない軍事行動について、16日になってようやく、通り一遍の説明をするためにジョー・バイデン大統領を登場させたことだ。バイデン氏は、ほとんど中身のない説明をすると、質問さえ受け付けず、10分もしないうちに退場した。
彼は、中国の偵察用気球が米国領空を侵犯した後、米軍が「レーダー探知能力の強化」などを通じて、領空を「詳細に探索した」と説明。アラスカ、カナダ、ヒューロン湖の上空に侵入した正体不明の3つの物体については、「念には念を入れて」撃ち落としたと語った。