コロナ禍前と比べた非正規雇用比率の低下幅

非正規雇用の担い手不足で人手不足が深刻化、ビジネスモデルの転換が急務コロナ禍前と比べた非正規雇用比率の低下幅 *総務省「労働力調査」を基に日本総合研究所算出

 ウィズコロナを前提とした生活様式への移行が進み、経済活動の回復が本格化している。

 とりわけ、年末年始にかけては、外食や旅行に出掛ける人だけでなく、入国規制の緩和を受け訪日観光客も着実に増加した。このような旺盛な需要により、飲食業や宿泊業を中心に深刻な人手不足を懸念する声が広がっている。

 足元で人手不足が強まる業種の多くは、非正規雇用への依存度が高い。このため、労働需要の急激な増加だけでなく、コロナ禍で非正規雇用から正規雇用への労働シフトが起こったことも、人手不足の深刻化を助長した可能性がある。