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値上げを伝える、条件変更の交渉をする、話が長い上司を止める、部下をクライアント先に謝りに行かせる……相手に直接言いづらい話をしなくてはいけない時、あなたはどんな風に伝えますか?無理をして正面突破するよりも、実はもっといい方法があるのです。頭のいい人はどんな風に交渉しているのでしょうか? 書籍『頭のいい人の対人関係 誰とでも対等な関係を築く交渉術』の著者が、そのテクニックを紹介します。(教育コンテンツプロデューサー/株式会社士教育代表取締役 犬塚壮志)

相手の意見を変えてほしいが、直接言ったら角が立ちそう

 あなたはこんなシチュエーションに陥ってしまったとき、どう対処していますか?

・どうにか説得して、相手の意見を変えたいが、直接伝えるのが怖い
・立場上、自分から相手に話すと角が立ってしまいそう
・「今、話しても、相手の思い込みもあるからうまく伝わらないだろうな……」というとき

 相手の考えや行動、意見を変えてもらいたいが、対面で直接言うと逆効果になってしまいそうなシチュエーション。そんなとき、どうするのがベストなのでしょうか?

 以前の私は「それでも言わなきゃ伝わらない」と、当たって砕けろ精神で、正面切って直接交渉をしていました。結果は感情的な対立になってしまうことが多く、そこから納得のいく合意に至ることはほとんどありませんでした。でも、交渉学を学んだ今は、無理して直接伝えるよりもうまくいく方法を使っています。