国際原子力機関(IAEA)は28日、査察団がイランの地下施設で兵器級に近い微量の濃縮ウランを発見したことを確認した。ただ、中部フォルドウにある同施設でのウラン濃縮度は60%にとどまっているとの認識も示した。  イランは2年近くにわたり、濃縮度60%のウラン製造を続けてきた。ところがIAEAが加盟国に送った機密報告書によると、今年1月22日の査察では、兵器級に近い濃縮度84%の微量のウランが見つかった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこの報告書の内容を確認した。   核兵器の非保有国で濃縮度60%のウランを製造している国は他にない。