「顔パス転職」は最強の裏口入社
『ゼロストレス転職 99％がやらない「内定の近道」』 佐野創太 著（PHP研究所）
選考も、「ほぼ顔パスだった」とのことです。社長面接も「参画しているプロジェクト、何かサポートできることはありますか？」と会議のように進み。「人社手続きとオファー内容は、チャットで送っていいですか？」で終わりました。
こんな転職の仕方もあるのです。これぞ、最強の裏口人社でしょう。あなたにも顔パスでラクに転職する権利があるのです。
ところで、企業側も採用の意識を少しずつ変えています。
「エンジニアに職務経歴書なんて書かせる必要ある？ コード出してもらえればそれでいいよ。履歴者とかは入社したら手続き用に適当に書いてもらって」と話して書類選考を廃止した人事もいます。
美大出身でデザイナー経験が豊富な社長は、「デザイナーに書類なんて書かせている暇があるんだったら、ポートフォリオを出してもらって。作品を見れば、うちに合うかどうかなんて一瞬でわかるから」と指示し、選考の仕方をガラッと変えました。
選考の振る舞いよりも、実務能力や人柄の良さが求められています。
ともあれ、「実際に働いてみて、ゆっくりと吟味する企業分析もある」とだけ覚えておいていただければと思います。
必ずしも、企業が開示している情報だけで「えいや」と転職を決心する必要はありません。転職はあなたに有利なようにもっと自由に進めていいのです。
