迎合して働き続けてもらう必要はないが
「誤解が原因の退職」は防ぐべき
大卒で新卒入社後、3年以内に退職する人の割合は長期にわたり30%台で推移しており、直近の数字である2018年3月卒業者の離職率も31.5%でした。
最近の傾向として企業から耳にするのは「気軽に辞めていく」との声です。「この会社とは合わない」「自分が望んでいた仕事とは違っていた」、あるいは「この会社にいても十分なキャリア形成ができない」と思えば、あっさり辞めていくという話を聞きます。
会社側はパワハラやブラック企業と批判されるのを恐れていることもあり、上司はあれこれと昔のような強い指導はせず、かなり気を使った扱いをしたところ、「ホワイト職場過ぎて物足りない」といって辞められてしまうケースもあります。
今回は、こうした「気軽に辞める20代」の問題で悩んでいる企業の担当者に対し、私がアドバイスしていることをお話しましょう。