求人票写真はイメージです Photo:PIXTA

求人票は、「アットホーム」「フラット」といった「形容詞」に注意しよう。求人票で注目すべきは、定量的な情報だ。自分と年齢・性別比率の近い企業の求人票を調べよう。
※本稿は、佐野創太『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)から一部を抜粋・編集したものです。

求人票の「危険な形容詞」

 私のもとに来てくださった法務部在籍の相談者さんが、こんな話をしてくれました。

 ウェットな人間間係の会社が苦痛です。社員同士、SNSでフォローし合ってコメントや「いいね」をつけるのが習慣なんです。法務担当的には、あんまりSNSで発信して欲しくないくらいなのに。

 飲み会も毎月あります。夕方くらいになるとダラダラ雑談も始まります。休日にLINEしてくる人がいるのも苦痛です。悪い人だとは思わないけど、もっと仕事に集中したいし、自分の生活を大事にしたいんです。

 社風が合わない企業で働き続けるのは苦痛です。「社風は入社してみないとわからない」と言われますが、ミスマッチを事前に防ぐ方法があります。

 それは求人票の言葉遣い、もっと言えば「形容詞」に注目することです。

 たとえば、求人票では「アットホームな社風です」などといった表現をよく見かけます。これは、人によって捉え方がどうとでも変わる「主観」です。アットホームという言葉で連想する社風は、人によって異なります。情報が曖昧です

 前述の「社員がSNSでも交流している」をある人は「アットホームな社風」、ある人は「プライベートがない社風」と捉えるかもしれません。

 企業側の主観的な表現を鵜呑みにせず、動詞や名詞、数字といった定量的な情報に注目しましょう。「●年日に、××の仕事を任せる」といった表現のほうが、入社後の働き方を具体的に想像でき、ミスマッチを防ぎやすいはずです。