他者に依存せず、自立して生きるにはどうすればよいでしょうか。熱海の「ホテルニューアカオ」や天王洲「寺田倉庫」の経営改革を手掛け、テレビ東京「ガイアの夜明け」NHK「SWITCHインタビュー達人達」で話題となった「伝説の経営者」中野善壽氏「すべてを捨て、孤独を受け入れることで、“個”として立つことができる」と著書『孤独からはじめよう』『ぜんぶ、すてれば』で語っています。本記事では『ぜんぶ、すてれば』から、人生を颯爽と楽しむシンプルな考え方を紹介します。

【「ガイアの夜明け」に登場】伝説の経営者・中野善壽氏が語る「ぜんぶ、捨てる」生き方Photo: Adobe Stock

今日がすべて。
颯爽と軽やかに、ぜんぶ捨てれば。

僕が何より伝えたいのは、「今日がすべて」という言葉です。

情報が多く、将来のことも、周りの人も気になる時代において、
「今に集中する」のはどんどん難しくなっているのかもしれません。

しかし、事実として、夢中になって楽しむことができるのは今しかありません。

今この瞬間、ここにいる自分をもう一度見つめてみる。

過去にとらわれず、未来に揺さぶられず、確かに味わうことができる今日に集中して精一杯楽しむ。

その結果は、先々にいろんな形となって巡って来るはずです。

明日地球が滅びるかもしれないし、誰かをあてにしてもしょうがない。

自分を花開かせることができるのは、自分自身に他ならない。

すべては因果応報。将来をつくるのは、今日の自分。

今日の自分を妨げるものはぜんぶ捨てて、

颯爽と軽やかに、歩いていこうじゃありませんか。

(本原稿は、中野善壽著 『ぜんぶ、すてれば』から一部抜粋・改変したものです)