米連邦準備制度理事会(FRB)のクリストファー・ウォラー理事は2日、このところの雇用や個人消費の好調が続いた場合、インフレの進行を防ぐために当初の想定を上回る水準まで政策金利を引き上げる必要があるとの見解を示した。ウォラー氏はFRBのウェブサイトに掲載された講演原稿で、「今月発表されるインフレや労働市場に関する統計が緩和の兆しを見せてくれれば非常に喜ばしい」とした上で、「もっとも、希望的観測は、経済統計という形の確かな証拠の代わりにはならない。有望な進展(経済活動の減速)の兆しが見られた後に、インフレ再燃のリスクを冒すわけにはいかない」と述べた。ウォラー氏は3月21~22日に開かれる次回の連邦公開市場委員会(FOMC)について、前回会合と同じように0.25ポイントの利上げを支持するのか、あるいは、より大幅な0.50ポイントの利上げを支持するのかは明言しなかった。