米顧客関係管理(CRM)ソフトウエア大手セールスフォースが経営効率を重視する姿勢を鮮明にしている。高い売上高の伸びを追求し、支出にはさほど目配りしてこなかった過去数年からは大きな転換だ。  利益率改善を託されたメンバーの一人、ブライアン・ミルハム最高執行責任者(COO)兼社長は効率性が鍵を握ると話す。具体的にはチームを縮小し、買収した企業の統合を進め、新規顧客の誘致ではオンラインポータルやセルフサービス型のツールを活用する。  背景には、成長の勢いが鈍り、投資家からの要求が強まっていることがある。