ジョー・バイデン米大統領は予算教書で、薬価の引き下げ、一部の事業税の引き上げ、不正行為の取り締まり、無駄とみられる支出の削減を求めることで数千億ドルを節減する計画を提示する。複数のホワイトハウス関係者が明らかにした。バイデン氏は9日、2024会計年度(23年10月~24年9月)の予算教書を発表する。政府関係者によると、今後10年間で連邦政府の財政赤字を3兆ドル(約410兆円)近く削減することを提案する予定だ。共和党はバイデン氏の計画の多くに反対すると予想されるが、予算の発表は数カ月にわたる歳出交渉の幕開けとなる。予算教書はまた、今後2年間でのバイデン氏の優先事項を打ち出し、再選に向けた大統領選で掲げられるとみられるテーマを明らかにする見通しだ。ホワイトハウス関係者によると、予算案は石油業界や製薬会社を含む大企業にとって厳しいものになる。