札束を持つスーツの男性写真はイメージです Photo:PIXTA

1位はキーエンスで年収2000万円超
3位はM&A仲介業のストライク

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い会社ランキング2022最新版【従業員の平均年齢30代後半】」を作成した。対象は、従業員の平均年齢が30代後半の上場企業で、単体従業員数100人未満の企業は除外している。対象期間は、2021年4月期~22年3月期。

 それでは早速、ランキングを見ていこう。

 1位はキーエンスで、平均年収は2182.7万円、従業員の平均年齢は36.1歳だった。同社は主に工場の自動化(ファクトリーオートメーション、FA)用機器の制御に使うセンサー機器を扱っている。22年3月期の業績は、売上高が7552億円、営業利益は4180億円で、「本業で稼ぐ力」の指標である売上高営業利益率は55.4%にも上る。

 キーエンスはなんと、営業利益率50%超えを8期連続で記録している。この高収益率こそ、高年収の源泉となっている。

 こうした同社の超高収益ビジネスモデルについては、ダイヤモンド・オンライン『キーエンス営業利益率50%の仕組みを「マネできない」理由、OB・アナリストが解説【動画】』も参考にしてみてほしい。

 2位は不動産業のヒューリックで、平均年収は1803.3万円、平均年齢は39.5歳。同社は12年7月の昭栄との合併後、12年12月期から21年12月期まで、営業利益・純利益のいずれも10期連続で増益し、過去最高益の更新を続けている。

 3位はM&A仲介業のストライクで、平均年収は1432.8万円、平均年齢は35.3歳。近年は、後継者不足に悩む中小企業の事業承継をサポートするM&A仲介業が活況であり、同社を含めて業界全体が爆発的な成長を遂げている。その恩恵が、社員の懐にも明確に表れているといえるだろう。

 なお、M&A仲介業の高年収の秘密については、『平均年収2688万円!M&Aキャピタルパートナーズが競合よりも超高給を実現できる秘密』も参考にしてみてほしい。