米国を世界最大の石油生産国に押し上げてきた過去10年のシェールブームに陰りが出てきた。急成長の時代がピークを迎えつつある。米国有数のシェール鉱床であるパーミアン盆地では、生産活動が低下しており、優良油井が尽きつつあることを示唆している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認したデータによると、シェール企業が保有する最大かつ最良の油井では生産量が減っていることが分かった。WSJは昨年、シェール業者が新型コロナウイルス流行前の急拡大ペースで掘削を再開すれば、数年のうちに米国内の優良鉱床の在庫は枯渇する恐れがあると報じた。