10日の米株式相場は続落。米金融システムの健全性を巡る懸念などを背景に、投資家の間で安全資産へ逃避の動きが広がった。ダウ工業株30種平均の終値は前日比345.22ドル(1.07%)安の3万1909.64ドル。S&P500種指数は56.73ポイント(1.45%)安の3861.59、ナスダック総合指数は199.47ポイント(1.76%)安の1万1138.89で引けた。週間ではS&P500種指数は4.55%下落した。朝方発表された2月の米雇用統計では、就業者数は31万1000人増となり、市場予想を上回った。一方、賃金の伸びは予想を下回り、失業率は3.6%に上昇した。連邦準備制度理事会(FRB)のインフレ抑制の取り組みを巡り、雇用統計は強弱まちまちの内容となった。その後シリコンバレー銀行破綻のニュースが伝わり、売りが膨らんだ。
米国株は続落、シリコンバレー銀の破綻受け売り加速
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