米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は7日と8日の議会証言で、インフレ対策として利上げを加速する用意があると表明した。コストが上昇する中、既に経費抑制の取り組みを進めている企業の財務責任者は、次の展開がどのようなものになるか、その影響を注視している。パウエル議長は上下院の委員会でそれぞれ発言し、FRBが今月21・22日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5ポイントの大幅利上げを決める可能性に道を開いた。7日の上院銀行委員会では「最新の経済データは予想以上に強く、最終的な金利水準が以前の予想より高くなる公算が大きいことを示唆している」と語った。8日には、次回会合での利上げ幅について選択肢は残していると述べ、何も決定していないことを強調。2月の雇用・物価統計の発表がFRBの判断に強く影響するだろうと語った。